ひぐらしのく 頃に 贄 漆し編

プロローグ

望んだのは未来の結末。望まないのは絶望の足音。
悲しみに暮れるのは、闇夜に消える一つの叫び声。


其の一「狙われた 村」

繰り返される悲劇。挑むのは、奇跡を起こす者達。
闇に包まれた世界に響く、宣戦布告。


其の二「捕われの巫女」

捕われるは美しき巫女。終焉を乗り越えた後の運命。
過去に苦しむ鬼。その真意は。


其の三「月明かりの序曲」

出会いこそが始まり。現代へと続く悲劇へのプロローグ。
鬼と化す前の男と桜の巫女との邂逅。


其の四「出逢いの組曲」

もたらすのは平和と安らぎ。そして、仲間と言うキズナ。
やがて訪れるは悲劇と言う名の語り風。


其の五「悲しみの奇想曲」

そして始まる悲劇の一夜。憎しみが赤く染まる夜。
月光に煌く刃、そして悲しみの果てに。


其の六「うたかたの願い」

断ち切るは過去への罪。一羽の雛の罪滅ぼし。
そして桜の巫女の願いとは。


其の七「それぞれの明日」

それぞれの思いが交錯し、それぞれの夜が終わりを告げる。
3日目。やがて運命の時が動き出す。


其の八「激突の音・壱」

奮い立たせるのは己の勇気。伝えたい気持ちと約束。
一人の気高い少女が今、突き進む。


其の九「激突の音・弐」

導くは双子の絆。迫り来る鬼に立ち向かう少女達。
愛する者のために。待っている人のために。


其の十「激突の音・参」

助けたい親友がいる。信じている仲間がいる。
そして、親友を助けたい自分がいる。


其の十一「竜宮レナの死」

激闘があった。果たしたい約束があった。
一人の白き少女は今、死んだ。


其の十二「奇跡の再会」

胸に鳴るは希望への鐘。絶望を打ち崩す存在。
もう一人の勇者が今、熱く目を覚ます。


其の十三「森の中の決着

一つの戦いに決着が終(つ)く。しかし未だ終わることはない。
森の中の妖精は静かに微笑む。


其の十四「月夜の決闘」

かつての仲間の裏切り。それは圭一の心に悲劇を生む。
避けられぬ戦いと運命。煌く鉈が闇を切り裂く。


其の十五「涙の果てに」

悲しい戦いに決着が訪れる。それは互いを信じたから起きた奇跡。
涙の果てに二人は誰ともなく身を寄せ、再会を喜び合う。


其の十六「決意の幻想曲」

千年の過去の終局、そしてその真実。
封印の解かれた鬼狩柳宝が語る、桜の巫女の悲しき運命。